abigail:right:奥様、やはりまだ使用人の仕事をさせるのは早いのでは……
abigail:right:まだ子供ですし、この子は身体が弱いようでして……
madam:front_head_left:どうしたの? 病気なの?
abigail:right:いえ、原因は分からないですが、疲れやすい体質のようでして
madam:front_head_left:そんなの働いていれば、いずれ体力が付くんじゃないかしら?
madam:front_head_left:施設にいたころよりもまともな食事は与えているでしょう
abigail:right:そうですが……
madam:front_head_right:それにしても、魔法を使ったと聞いたから施設から引き取ったのに
madam:front_head_right:あれ以来、一度も魔法を使ってないなんて、どういうことなのかしら?
laoise:scene07_front_sulk:……
madam:front_head_left:この子の母親がいなくなってから、我が家の燃料費が高くなって仕方ないのよ
madam:front_head_left:屋敷の灯りに暖炉や料理、暖かい風呂も燃料がかかってしまって困るのよねぇ
madam:front_head_right:せっかくまた燃料費が浮くと思ったのに、使えない子ね
laoise:scene07_front_sulk:……
madam:front:はぁ、早く魔道具を動かして、燃料費を浮かせてちょうだい
laoise:scene07_front_sulk:魔法なんて使えない
laoise:scene07_front_sulk:わたし、魔法なんて嫌い……
madam:front_head_right:何言ってるの?魔女の子が魔法使えなかったらなんの価値があるのよ!
laoise:scene07_front_sulk:魔女の子って呼ばないで……
madam:front_head_right:はぁ?なに言ってるの?
madam:front_head_right:あなた、ここで働いていた魔女の子供なのでしょう?
laoise:scene07_front_sulk:お母さんはもういない……わたしにお母さんはいないの!
abigail:right:最近は本当に魔法の話題を嫌っているようでして……
abigail:right:施設にいたころは独り言が多い子供だったようですが、ここに来てからは話すこともなくなっているんです
madam:front_head_left:ふん、魔法が使えるなら独り言くらい許そうと思っていたのだけど
madam:front_head_right:とにかく、はやくこの調理場の魔道具を使えるようにマナとやらを使ってくれないかしら
laoise:scene07_front_sulk:わたし、もう魔法なんて使えないの
laoise:scene07_front_sulk:言われたとおりに普通の子になったんだよ……
madam:front_head_right:そんなの期待してないのよ
madam:front_head_right:私はね、魔道具を動かせる使用人が欲しいの
madam:front_head_right:あなたは魔女の子なのでしょう?
laoise:scene07_front_sulk:わたしはもう普通の子なんだよ、魔法なんて使えないし、精霊とも話せないんだよ……
laoise:scene07_front_sulk:わたしを信じて…… |
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