The Lost Memories
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07.シーン04[つらい記憶]
ゲームシナリオ
07.シーン04[つらい記憶]
シナリオ - 文字数:5849文字
リーシャ カラスさん だいぶ部屋の整理が進んだけど、壁の汚れがまだ落とせてないね そうだね、次は壁をきれいにしたいな リーシャ カラスさん またわたしのお家だ ほとんど記憶が家なんだね。家から出ない生活をしてきたんだろねぇ お家以外の記憶もあるもん! 真夜中の水場とか…… まぁ、魔女の生活なんてそんなもんさ それにしても雨が酷いね なんでわざわざ雨の日の記憶なのさ うーん、何の日の記憶なんだろう……思い出せないな…… おうちがちょっと散らかっているね そうだね、せっかく綺麗になったのに、また汚い家になってしまうね よし、お家を綺麗にしよう! お家のお掃除をしていたら何か思い出すかも リーシャ カラスさん ふむ、少し雰囲気が変わったね 家具の配置が換わってるところがあるね 家の中を見てまわろう リーシャ カラスさん なにか気付いたことがあったら伝えるよ うん、ありがとう リーシャ カラスさん なんでこんな隅にテーブルがあるんだろう? なんだろうね、大掃除でもしてるんじゃないかい? 家の中が、お片付けしてるみたいだよね ふむ…… もしかして、もっと素敵なおうちにお引っ越し? ここじゃない家に住んでいた記憶はあるのかい? うーん、それはまだ思い出せない…… リーシャ カラスさん コップがあるけど、飲み水はないよね そうだね、溜めてある水は飲食には使わないからね でもコップは持っていこう リーシャ カラスさん このお水は……? 生活水だね、飲み水ではないよ お掃除とかに使う水を貯めておくんだっけ? そうだね。飲み水や料理用の水は、水場にその都度取りに行くんだろう 家に水が引かれてないとめんどくさいだろねぇ カラスさんのおうちは、水が引かれているの? あぁそうさ、いちいち水場に行くなんてしたくないからね いいなぁ、素敵なおうちで暮らしてるんだね! リーシャ カラスさん ここの水を、お花にあげることができるかなぁ リーシャ カラスさん お花が枯れちゃってる…… ちゃんと世話をしてなかったんだろうね お水をあげたら元気になるかな? さあ、どうだろね リーシャ カラスさん お水をあげてみようかな…… リーシャ カラスさん これは飲み水ではないよ 分かってるよぉ リーシャ カラスさん お花が元気になった! 枯れてたのは大きな二輪のお花だったんだね ふむ、小さい一輪の花は良く枯れなかったね このおうちの精霊さんが守ってくれてたのかもね あぁ、そうかもしれないね 精霊さん、ありがとう リーシャ カラスさん このお花、色も花びらの枚数も違うね そうだね リーシャ カラスさん あれ、前と扉の開け方が変わってる! ふむ、前の記憶よりも仕掛けが難しくなっているのかもね そんな、いじわるだよ…… アンタが記憶を取り戻すのを、どうしても阻止したいのかもね わたしの記憶はわたしのものだもん…… リーシャ カラスさん クローゼットを開ける手がかりが必要だな 花びらが描いてあったね リーシャ カラスさん おいおい、適当にやってるんじゃないよ うーん、数字の手がかりを探そう リーシャ カラスさん あれれ、開かないな 数字が違うのかもねぇ リーシャ カラスさん もう、お洋服はちゃんと片付けないと はぁ、また服は増えているが、こんなところにほったらかしとはね お父さんもお母さんもお仕事で家のことをあまりやれてない時があったの…… まぁ、貴族屋敷の使用人をしながら自分の家のことまでやっていたら大変だろうね 使用人ってのは住み込みで働く者も多いしね そうなんだ! お父さんもお母さんも、どんなに忙しくてもおうちに帰って来てくれてたなぁ それならなおさら大変だったろうね リーシャ カラスさん はやくクローゼットにしまいなさいな 重くてわたしの力では片付けられない…… リーシャ カラスさん 服くらい手でしまったらどうだい わたしは力がないので、こんなにたくさんのお洋服を持つことはできないのです 一枚ずつしまったらいいだろう いやぁ、風の魔法って素晴らしいなぁ、って思って まぁ、魔法を生活のために使うのは悪いことではないがね いちいち横に回り込む必要があるのかい まだ左側にしかものを移動できないの…… あぁ、そうだったね そうやって魔法で楽ばかりしてきたから、アンタはそんなに力がないのかもしれないね た、確かに、そうなのかも…… でもほら、これで下の引き出しが開くようになったね! リーシャ カラスさん 本だ なんでこんなところにしまってあるんだい なんでだろうね 文字がいっぱい書いてあるよ…… ふむ、これは……貴族社会の生活についての本だね なんでそんなのがここにあるの 読んでみるかい? 読まないよっ 本棚にしまっておこう リーシャ カラスさん 時計の針みたいなの、ひとつ足りないのかな? そうかもね、部屋のどこかにあるんじゃないかい リーシャ カラスさん 開いた! ふむ、これで洋服を片付けることができるね リーシャ カラスさん 魔法が使えるのはいいことだが、左側にしか物を移動できないとはね 移動させたい方向に合わせて、どこから魔法を使うか考える必要があるの はぁ、それは面倒だね リーシャ カラスさん どうしたんだい? 風の魔法で片付けたいんだけど…… はぁ、やればいいじゃないか わたしの魔法だと、この向きからは服をしまえないや リーシャ カラスさん おふとんも整えておかないとね そういえば、何歳まで3人で寝ていたのさ うーん、この記憶は多分5歳くらい…… さすがに狭かったよね そりゃそうだろう お父さんは椅子で寝てる時もあった そんな生活してたら、身体を悪くしてしまうよ そ、そうだよね リーシャ カラスさん あれ? check_bed_after_action01 おふとんにこんな柄あったかな? ふむ、何かの手がかりなのかもしれないね 2色の矢印……なんだろうな リーシャ カラスさん あれ、本が減ってる 前の記憶よりだいぶ減っているねぇ うーん、本捨てちゃったのかな リーシャ カラスさん ふむ、ベッドに書いてある色は本の背表紙に似てるね 確かに、色の組み合わせが似ているかも…… リーシャ カラスさん この下の引き出しには何が入っているんだい そういえば、下の引き出しは調べたことがなかったね ん…… どうしたんだい? この引き出し、開かないや…… ふむ、また何かの仕掛けで開ける必要があるのかもしれないね リーシャ カラスさん さっき見つけた本を本棚に戻しておこう ここは片付ける必要もないみたいだね ううん、並び方がこう……これは綺麗じゃない気がするの ふん、そうなのかね うん、並び替えてみよう リーシャ カラスさん ふむ、本を整理するための手がかりが欲しいね うーん、もっと部屋の中を見てみようかな リーシャ カラスさん おや、下の引き出しが開いたね うう…… どうしたんだい? 引き出しが脛に当たった……痛いよぉ…… リーシャ カラスさん これはなんだろう? 時計の針みたいだけど、なんだろうね うーん、元の場所を探して戻しておこう リーシャ カラスさん これは……? 台所の箱に、時計の針のような似たようなものが付いていたね 確かに! じゃぁ、あの箱の場所に戻しておこう リーシャ カラスさん ん-、壁も汚れている ずいぶんと掃除をさぼっているようだね お父さんとお母さんが忙しくて、わたしもまだ掃除とかできなくて、おうちが汚れていた時があったかも…… 随分とこの時期の記憶はぼんやりしているんだね うん、なんとなくは覚えているんだけど、この雨の日は何だったのかまったく思い出せないの…… ふむ、そうかい リーシャ カラスさん 壁に落書き……? いや、これは仕掛けだね 自分が書いた落書きじゃないのかい 違うよ、これは何かの仕掛けに関わることなんだと思う わたしはいい子だから、壁に落書きなんてしないもん 地下室に魔法陣は描いたけどね あれはね、どうしてそうやったのか自分でも覚えてないことだから まぁ、これが何の仕掛けなのか、考えてみようかね リーシャ カラスさん これは なんだね、なんで紐で括りつけてあるんだ これはね、お母さんが紐で括りつけたら、取れなくなっちゃったレードル…… あんたの母親は何してんだい レードル使えなくなっちゃったけどおもしろくてこれを見るたびに笑ってたよ リーシャ カラスさん これは……? 小物入れかね うーん、また見たことがない箱 どうやって開けるんだろうね この針のような部分が動いて、つまみみたいなところも回せそうだよ ふむ、試してみようか リーシャ カラスさん あっ、地下室の鍵だ! これはさっき見たのと同じ鍵だね うん、ここはだいぶ綺麗に片付いたから、次は地下室をお掃除しようかな リーシャ カラスさん さぁ、ここでの記憶を思い出しに行こうか うん、そうだね…… リーシャ カラスさん あれ、地下室が水でいっぱいだ! 雨水が流れ込んだのかね これじゃぁ地下室には入れないね そうだね…… でも、水でいっぱいになる前に本を避けてあったみたい この本を本棚に片付けよう リーシャ カラスさん これは……絵本? ふむ、浸水する前に避けておいたのかね? あれ、これあの絵本だ! お母さんが読んでくれてた絵本! あぁ、最初の記憶で母親が読んでいた絵本かい なんだか、随分を手作り感のある絵本だねぇ うん、この絵本はね、お母さんが描いたんだよ ほぉ、そうなのかい あれれ、このお話……少し変わってるかも? 最初から読んでみるね read_basement_picture_book_action01 とある森の小さな小屋に、ひとりの魔女が暮らしていました。 魔女は魔法を使って空を飛んだり、火を出したり、水を操ったり、風を吹かせたりできました。 read_basement_picture_book_action02 近くの村の人々は、そんな魔女の不思議な力を怖がって、魔女が住む森には近づかないようにしていました。 read_basement_picture_book_action03 でも魔女は、ひとりぼっちで過ごす時間がさみしくなり、友だちを作りたいと思って村へ行くことにしました。 read_basement_picture_book_action04 魔女が空から村へ降り立った時、村人たちはびっくりして、「魔女だ!家に隠れよう!」と言って、家の中に急いで隠れてしまいました。 read_basement_picture_book_action05 魔女は「わたしの魔法は誰かを傷つけたりしない。わたしを信じて!」と言いましたが、村人たちは誰も魔女の言葉を信じてはくれませんでした。 read_basement_picture_book_action06 その村人たちの反応に魔女は悲しくなって傷つき、空を飛ぶ力が不安定になりながらも森へと帰って行きました read_basement_picture_book_action07 森へ帰る途中、魔女は崖から足を滑らせて木にぶら下がっている子供を見つけました read_basement_picture_book_action08 魔女は子供を抱きかかえましたが、二人で空を飛ぶには弱った魔力では不十分でした。 read_basement_picture_book_action09 それでも魔女は子供を見捨てることはしません。 「私を信じて!」と魔女は子供に言いました。 read_basement_picture_book_action10 ここまでしかないや ふむ、途中から話が変わっているね わたしはこの方が好きだな 信じてくれる人がいなくても、わたしは魔法を信じて人を助けたいもん うむ、そうかい こう思うのは変なのかな どうかね この続きが気になるね あっ、うん、そうだね…… この絵本の続きは…… read_basement_picture_book_action11 鍵が出てきたね さぁ、ここでの記憶を思い出しに行こうか ねぇ、この記憶、思い出さないといけないのかな…… なにを言ってんだい ううん、なんでもない リーシャ カラスさん あれ、ここの箱は…… 前の記憶にあった箱とは見た目が違うねぇ うん、キラキラしてないね 嫌な思い出でも入っているんだろうか お父さんとお母さんと一緒に居れれば、全部素敵な思い出だと思うんだけどな あの…… さぁ、荷物はもうまとめられただろう そろそろ出発の時間だ やだ……ここにいる…… ですが…… 我々が運営している施設は、家を失くした子や、あなたのようにご両親を亡くした子たちのための施設だ …… リーシャさんはまだ1人で暮らすのは難しいと思います わたしたちと一緒に行きましょう? ひとりじゃないもん、ともだちがいるから…… ぬいぐるみはこの家に置いていってください ともだちだもん、おはなしできるもん…… はぁ、ぬいぐるみが話すわけないだろう これだから魔女の子なんて預かりたくないんだ…… 院長!そんな言い方は…… 私は精霊を信仰しているが、魔法が良いことに使われるなんて信じてないんだ この魔女の子も、そのうちきっと問題を起こすに決まっている わたしは悪いことに魔法を使わないよ わたしを信じて… リーシャ カラスさん そっか、わたしのお父さんとお母さんはもう…… まぁ……そういうことみたいだね ううう……… おとうさぁん……おかあさぁん…… …… イーファは、これ以上思い出させない、って言ってたけど…… このことを思い出させたくなかったのかもしれないね どうする?そろそろ目を覚ますかい? いま目を覚ましたら、全部、忘れることができるかな…? ……どうだろうね。アタシは忘れるべきではないと思うね 思い出してごらん アンタの綺麗な髪は父親譲りだろう? アンタの瞳と風の精霊の加護は母親と同じなんだろう? お父さんの髪と、お母さんの瞳…それと風の精霊の加護… 全部忘れて、この夢を見る前に戻るってことは、それも忘れてしまうってことだよ それは、忘れたくない…… あとね、アタシは信じちゃいないが、死んだ魔女は精霊に生まれ変わるなんて言い伝えもある そうなの? アタシは信じちゃいないがね お母さんは風の精霊になったのかな…… そうかもしれないねぇ わたしは風の精霊とお話できる? 子供の魔女は精霊を認識する力が強いが、精霊と会話をできるかは分からないね じゃぁ、すっごい魔女になったら風の精霊とお話できる? ふむ、普通の魔女は精霊と話せないけど、すごい魔女ならできるかもしれないね ……わたし、すっごい魔女になる そうかい。じゃぁ、先に進むのがいいと思うよ 記憶を取り戻して、この夢から覚めて、魔女の弟子にでもなるといいさ うん!夢から覚めて、すごい魔女に会って弟子にしてもらう! イーファに会って、記憶を無くさずにこの夢から覚める方法を教えてもらおう リーシャ カラスさん また入って来た入り口から出るしかなさそうだね うん、先へ進もう