The Lost Memories
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03.シーン01[リーシャの生家]
ゲームシナリオ
03.シーン01[リーシャの生家]
シナリオ - 文字数:5876文字
リーシャ カラスさん ここは……? 誰もいないね?この扉以外に出入口はないし うーん、あの子どこに行っちゃったのかな それにしても、随分とボロくて暗い家だねぇ カラスさん、そんなこと言わないの なんだかとても暖かくて、素敵なおうちだよ ……あれ?わたし、このおうち知ってる気がする… アンタの夢の中なんだから、過去に来たことがある場所なのかもしれないねぇ そうだよね! でも、ここがどこなのか思い出せない… この部屋の中を見て回ったら、何か思い出すんじゃないかい? そうかなぁ? でも勝手に見るのは良くないよ…… ここは夢の中なんだ、気にする事はないさ た、確かに! これは夢だから気にしなくていいんだ! 暗いから気を付けて歩くんだよ そうだね、灯りが欲しいな…… リーシャ カラスさん うん、これで明るくなったね ……それが灯りになるって知っていたのかい? えっ? えっと、なんかね……今ふと思い出したの! わたしは夜になったら魔女の花……このブルーベルの灯りで生活してたの! ふむ、ブルーベルはマナの影響を受けて青白く光る それを知っていて、マナで魔女の花に影響を与えられるということは…… わたしは……魔女!? 何か思い出せそうかい? うーん…… remember_action ……あっ!! 思い出した!ここはわたしの家で、お父さんとお母さんと暮らしてた……! ふむ。アンタの家だったのか 素敵な家だと思ったよ さっきと言ってることが変わってる…… で、思い出したのはそれだけかい? うん、ここがわたしの家ってことしかまだ思い出せてないや…… まぁ、家の中を見て回ったら、他にももっと思い出すかもしれないね そうだね、家の中を見てみる……! リーシャ カラスさん 立派な本棚だねぇ そうだね。でも… 本が何冊かあるだけで棚はスカスカだ わたしのおうちではあまり本は買えなかったんだよ まぁ本は高価なものだしね 魔女の家なら、もっと本があっても良さそうだが 魔女は本をよく読むの? そうだね、本を読むのは好きかい? そ、そうだね。す、好きだよ…? だってわたし魔女だから、たくさん本を読んでたはず! 記憶にはないけど…… そうかい。この精霊信仰の本なんかは勉強になるから読むんだよ う、うん!今度!今度読むね…! リーシャ カラスさん ふむ、本の後ろに何かあるね? 本当だ、本をどかして見てみるね リーシャ カラスさん おっきな石窯! でもこの石窯、薪を入れる場所がないよね これは魔道具の石窯だね 魔道具……? 魔女の魔力と魔石の力で熱する石窯だよ そういえば、いつもお母さんが石窯に手を当てて…… そうだね、石窯に赤い精霊石をはめ込んでマナを流し込めば、熱を持ち始めて料理ができるのさ わたしのお母さん、もしかして魔女!? そりゃぁ、アンタが魔女なら、母親が魔女でも不思議ではないだろ でも、そうだったのかな、思い出せないや…… この石窯ではどんな料理を作っていたか思い出したかい? うーん…… さっきの入り口には「パイ」って文字が浮かんだけども 思い出せないなぁ…… お母さんはわたしにパイを焼いてくれてたのかな? ふむ、石窯の中も何か手がかりがないか確認しておこうか リーシャ カラスさん 石窯の蓋を開けて窯の中を確認したかい? ううん、確認してないや リーシャ カラスさん 窓の方の壁に何か貼ってあるね? 本当だ、なんだろう? リーシャ カラスさん 木のかけらが5つあったよ ふむ、壁に貼ってあった紙にあった色と同じ5色だね あっ、そうだね! これをどこかにはめ込むのかな リーシャ カラスさん 服入れかい?随分小さいね お洋服が少ないのは、お洋服を大切に着ているからだよ まぁ服も安いもんじゃない 何着も服を持っていたりはしないな ほつれた服はお母さんが縫ってくれていた…… わたしはそれを大事に着ていたの! ふむ…… カラスさん、どうしたの? アンタは記憶を失くしていて、保護されたんだろう? その服は着替えたんだろうが、その前に着ていた服は手縫いで補修された服だったのかい? ううん、違った! わたしが着ていたのは綺麗なお洋服だった…… ふむ、この質素な家で暮らしていたのに、綺麗な服を着ていたのかね うーん、一着だけ綺麗なお洋服を着せてもらってたのかな? どうだろうね ここで暮らしていた記憶は最近のものなのかい? それは……たぶん何年も前の記憶かな…… そうかい。ここは昔住んでいた場所なのかもしれないね うん、そうかも リーシャ カラスさん 扉を開けて中を確認したかい? ううん、確認してないや リーシャ うーん、暗くてよく見えないな…… リーシャ カラスさん 暗くて部屋を見て回れないや…… いくつか魔女の花があるみたいだから、まず灯りを点けるのがいいね うん、そうしてみる! リーシャ カラスさん 家の中を見て回ったら、色々と思い出すかもしれないね そうだね、もっと見てみる……! リーシャ カラスさん これはなんだろう なにかの装飾かねぇ? うーん、おうちで見たことあったかな…… まぁ、どこかで必要になるかもしれないから取っておこうか うん、そうする! リーシャ カラスさん こりゃぁ、床の穴の補修が雑だこと ここの床……お父さんが家の中を走り回ってて踏み抜いちゃったんだ はぁ、なんでこんな狭い家で走り回るんだい な、なんでだろ?あのね、わたしたちはいつも家の中にいたの 小さなころのわたしはお父さんと家の中で追いかけっこをしていて、床を踏み抜いて足が痛そうにしてるお父さんを見ながら、お母さんは大笑いしてた…… なんだいその記憶は お母さんがたくさん笑う人で、家の中ではいつも楽しく過ごしてたんだよ! でも家の外で遊んだことはほとんどなかったみたい…… ふむ。まぁ、魔女がいる家族ならそういうこともあるだろう え、どうして!? 魔女ってのはね、ひっそりと生きていくもんなのさ そうなの?魔女はお家から出たらいけないの?? 家から出るとしても、人が少ない時間に出かけたりしてだんろう そういえば、お父さんもお母さんも、よく夜遅くに水場に行ってた……!! 魔女の暮らしってのは、色々と不便があるのさ それにしてもこの床の穴に物を落としたら取れなくて困るだろうね そうだね、落とさないように気をつけなきゃ 補修板の釘を外せる道具があればいいが この家にはそういうものはないかもね うーん、なかったかも リーシャ カラスさん 補修板の釘を外せる道具はなさそうだね…… そうだね、ここは一旦忘れて他の場所を見て回ろう うん、そうするね リーシャ カラスさん 芋しかないね わたしの主食! まぁ、芋は安価で手に入りやすいからな え、お芋って安いの!? そうだよ、庶民でもたくさん買えるいい食材さ わたしね、お芋がだいすきなの! そうかい、芋だけだと健康に良くなさそうだけどな それは確かに…… 芋以外に何か食べてた記憶はないのかい? うん、思い出せない…… ほくほくのお芋を食べてた記憶だけ思い出した…… 食べたいなぁ…… 夢の中で食べても腹は膨れないよ そうだよね、起きたらアイリーンに頼んでお芋食べさせてもらおう あっ、アイリーンはね、わたしを助けてくれた優しい人なの! はぁ、そうかいそうかい リーシャ カラスさん 芋が入ってる籠の中に何かあるね 本当だ、何だろう? 芋をどかして確認してみな リーシャ カラスさん 柱に何か貼ってあるよ! なんだろうね、これは これは……見たことないかも 思い出せないだけではないのかい? ううん、これはハッキリと分かる……! これはね、おうちになかったものなの ふむ……暗号みたいなものかもしれないね 暗号?秘密を解き明かしたら素晴らしいご褒美がもらえる!? 記憶を取り戻す鍵になるとかね 誰かが意図的に、アンタの記憶を隠しているのかもしれない え!?わたしの記憶を誰かが隠している!? そうだね、人為的に夢の中に何かが仕掛けられている気がするよ いったい誰が…… あっ!!もしかしてあの子……? ふむ、探し出して話を聞いてみる価値はあるかもね まぁ、とりあえず書かれている事を覚えて先に進もう うん! 赤、茶色、黄色、翠色、青…? この並びに意味があるのかな? 覚えられるかね い、一度見れば覚えられるもん! そうかい、じゃぁ、覚えたなら他の場所を見に行くことにしよう う、うん! ……………。 赤、茶色、黄色、翠色、青… 一度見て覚えたはずでは? か、確認!これは念のために確認してるだけなの! リーシャ カラスさん 枕が3つある…… そうだ、お父さんとお母さんと3人で寝ていたんだ! こんな狭いところに3人だなんて、ちゃんと眠れるんかい 寒い時期だって暖かく眠れたし、すっごく幸せな場所だよ! ふぅん、アンタくらい大きい子がいて3人で寝るのは寝苦しそうだけどね あ、んっとね……ここでわたしが寝てたのはすごく小さい頃 いま思い出せてる記憶が小さいころだっていうだけで、大きくなっても一緒に寝ていたかもしれないけどね なるほどね、何歳くらいの記憶なんだい? ……2歳くらい? そんな小さい頃の記憶、むしろよく思い出したね すっごく幸せな記憶だから、小さい頃の記憶でも思い出せたのかも もしここが2歳の記憶だとしたら、全部思い出すまでの道のりは長そうだね 確かに… でもカラスさんが一緒に居てくれるなら楽しく夢を見ていられそう ふん、はやくすべての記憶を取り戻して夢から覚めてほしいけどね リーシャ カラスさん ここにも何かあるんじゃないかね うーん、枕の下に何かあるかな? リーシャ カラスさん この鍵は……あの大きな箱かな? うむ、そうかもしれないねぇ よし、この鍵であの箱を開けてみよう! リーシャ カラスさん こんな小箱あったかな…… ふむ、見覚えがないのかい? うん、お母さんが持っていた小物入れなのかな……? リーシャ カラスさん わっ、開いたよ! ほほぉ、鍵があるねぇ この鍵は……あの大きな箱かな? うむ、そうかもしれないねぇ よし、この鍵であの箱を開けてみよう! リーシャ カラスさん この窪みに何かがあったのかな……? そうだね、おそらく何かが5つ、ここにはめ込まれていたんだろう リーシャ カラスさん あれ、何も起こらない… 自信満々だったけど、何も起こらないね 順番をちょっと間違えちゃったのかなぁ…? もう一度やってみよう! リーシャ カラスさん おっきな箱! 他の家具とは少し違う感じがするが、何が入ってるんだろねぇ ……鍵がかかっていて開かないやぁ この家に、こんな宝箱みたいな箱が置かれてるもんかねぇ? うーん、たしかに……こんな箱が家にあった記憶はないや…… ふむ、この箱は何なんだろねぇ リーシャ これは……絵本? とある森の小さな小屋に、ひとりの魔女が暮らしていました。 魔女は魔法を使って空を飛んだり、火を出したり、水を操ったり、風を吹かせたりできました。 近くの村の人々は、そんな魔女の不思議な力を怖がって、魔女が住む森には近づかないようにしていました。 でも魔女は、ひとりぼっちで過ごす時間がさみしくなり、友だちを作りたいと思って村へ行くことにしました。 魔女が空から村へ降り立った時、村人たちはびっくりして、「魔女だ!家に隠れよう!」と言って、家の中に急いで隠れてしまいました。 魔女は「わたしの魔法は誰かを傷つけたりしない。私を信じて!」と言いましたが、村人たちは誰も魔女の言葉を信じてはくれませんでした。 その村人たちの反応に魔女は悲しくなって、森へと涙ながらに帰って行きました。 森に帰った魔女は、村人たちと友だちになるために、もう魔法は使わないことを決心しました。 そして、魔法を手放すために、最後に一度だけ特別な魔法を使いました。その魔法で、魔女はすべての魔法を失ったのです。 魔法が使えなくなった魔女は村まで歩いて行こうとしましたが、途中で森の中で足をすべらせてしまい、怪我をしてしまいました。 村に着いた時、魔女の体は傷だらけで、もう立っていられそうにありません。 それを見た村人たちは、最初はおそるおそるでしたが、魔女を家に入れて傷の手当てをしました。 魔女は、もう魔法を使えなくなったこと、そして心から村人たちと友だちになりたいという想いを伝えました。 村人たちは、森を歩いてきた魔女の真剣な気持ちを感じて、彼女を村に受け入れることにしました。 そうして魔法を捨てた魔女は、村で新しい友だちと一緒に幸せに暮らしました。 おしまい ……おかーさん なあに? しあわせ? えっ?もちろん、私たちは幸せよ、リーシャ ううん、えほん さっき読み聞かせた絵本の内容のことを言ってるのか? あぁ、絵本ね。それは…そうねぇ、きっと村人と幸せに暮らしたわよ ……… ははは、リーシャにはまだ難しい絵本だったかな さて、そろそろ寝ましょうかね うん、おかーさん、おとーさん、せいれいさん。おやすみなさい リーシャ、おやすみなさい。精霊様も、今日も見守ってくださりありがとうございます ……リーシャには精霊様が見えていそうだな うん、きっと見えているわね リーシャ カラスさん えっ!?いま見たよね?見えたよね!? あぁ、なんなんだいこれは えっとね……わたしのお父さんとお母さん!それと小さい頃のわたしだ! ふむ、小さい頃のアンタの記憶ってことかい よくお母さんが絵本を読んでくれてたなぁ でも、不思議な内容の絵本だったよね? どこがだい? だって、魔女が魔法を手放して幸せになりました、ってお話なんでしょう? あぁ、まぁそれは事実だからさ え、どういうこと!? 魔女ってのは、嫌われてる存在なんだよ 今から2百年くらい前かね、そのころに魔法という存在が忌み嫌われていてね 魔法が使える者たちは虐げられ、命を奪われた魔女もいたそうだ え、ひどい…… だからその時期に、多くの魔女は魔法を捨てたのさ じゃぁ、魔女は今はもういなくて、魔法は使われていないの? いや、今でも魔女はいるさ、アンタの母親のようにね 魔女の花を灯したり、石窯を温めたり、生活していくためだけにしか魔法は使われなくなったがね 多くの魔法は受け継がれる事なくこの世から消えてしまった そうだったんだ…… 魔法を捨てた魔女さんたちは……幸せになれたのかな? 魔法を信じたかったんじゃないのかな…… さぁ、どうだかね で、記憶はどれくらい戻ったんだい? えっとね……わたしが2歳くらいの頃の記憶を少し思い出したの お母さんとお父さんと、この家で暮らしていた記憶……幸せな思い出 それは良かった でもまだ少ししか思い出せてない…… この夢を見続けたら、もっと思い出せるかな? そうかもしれないね きっとそうだよね! でも、ここはもう見て回ったからなぁ うん、そうだね。一度この家から出て元の場所に戻ってみようかな? リーシャ カラスさん ここはもう見て回ったから、一旦ここから出ようかね うん、そうだね。一度この家から出て元の場所に戻ってみようかな?