The Lost Memories
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14.記憶の入り口④
ゲームシナリオ
14.記憶の入り口④
シナリオ - 文字数:4230文字
リーシャ ここは最初にわたしの記憶を取り戻した扉だよね…… でも開かないや ここは何もないのかな……? わたしの大好きなお芋のパイの記憶を思い出させてくれたこの木のかけら…… あれ、この木のかけら取り外すことができるかも リーシャ まずはあっちの扉を調べようかな リーシャ なんで今まで思い出せなかったんだろう…… イーファは、ずっとそばにいてくれた、わたしの友達なんだ もしかして、イーファはこのことを思い出させたくなかったの? イーファはわたしと一緒に居ることができないって言ってたけど…… そんなの嫌だよ…… わたしはまだ、この夢から目覚められないよ! ……あれ、ここは laoise_turn_right laoise_turn_left laoise_turn_front この夢の最初の場所? 最初に記憶を見た扉に行ってみようかな 今日のわたしたちの夕食は、シェパーズパイ…… はぁ、嫌だな、思い出しちゃう わたしが魔女の子に生まれなかったら…… 魔道具を動かせなんて毎日言われることはなかったのに…… こんな思いをしないで暮らせたよね…… 普通の子でいろって言ったり、魔法を使えって言ったり、みんな勝手すぎるよ…… リーシャ…… リーシャ、聞こえるかな? もうボクの声は聞こえないのかな…… もう魔法を使えって言われたくないの…… 魔法なんて知りたくなかった…… 魔法なんてわたしの記憶から無くなっちゃえばいいのに…… リーシャ…… ボクはどうしたらキミを守れるんだろう…… リーシャ わたし……イーファの声が聞こえなくなってた…… あの頃わたしは魔道具のことばかり言われていて 魔法が嫌で、魔女って呼ばれるのが嫌で、イーファと話すこともなくなっていったんだ…… でも違うのイーファ イーファが見せてくれたわたしの記憶で思い出したの わたし、お母さんのことも、魔法のことも、魔女の子であることも、まったく嫌じゃないんだよ イーファに会ってそれをちゃんと伝えないと…… わたしは魔女の子じゃないもん…… なんでわたしのおかあさんは魔女なの…… おかあさんのことも忘れてしまいたい…… 記憶から無くなっちゃえばいいのに…… リーシャ…… もうリーシャはボクの気配を感じることもできなくなっているんだね 魔法を拒絶してしまっているから…… でも、僕との契約はそのまま残っているんだ もうボクは必要ないから、リーシャのそばから離れるべきなのかな…… それとも、リーシャの記憶を…… ボクは……ボクはどうするのが正しい選択なんだろう ねぇ、リーシャ どうしたらいい? リーシャ ううん、違うよイーファ…… わたしは、お母さんのこともお父さんのことも忘れたくないよ この夢の中で、お母さんたちを思い出せて本当によかったって思う それを伝えたい…… イーファ、どこにいるの リーシャ この光に触れたら夢から目覚めることができる…… でもイーファのことを忘れて目覚めるのは嫌だよ この光には触れずに、イーファを追いかけよう リーシャ あれ……この絵本は あの地下室からなくなってたけど、イーファが持っていたのかな イーファも、この絵本が好きって言ってたね…… リーシャ 本当に……本当にこれしか方法がないの……? イーファのことを忘れてこの夢から覚めるなんてできないよ…… 契約があるからわたしとイーファはお話ができて…… でもその契約が中途半端だから、わたしはマナをイーファに渡し続けていて、それが体調不良の原因だった わたしがイーファを忘れたらわたしに負担がかからずに契約が解消できる…… ん?それってどういう意味? うーん…… 召喚魔法の契約は魔女が死ぬか、精霊が精霊としての役目を終えて自然に返るまで消えることはない…… 待って、イーファが自然に返ったら、わたしとの契約が解消される……? わたしがイーファを忘れたあと、イーファは自分の存在を消そうとしている……? それは嫌だよ……止めなきゃ…… 中途半端な契約の魔法が原因…… ということは、召喚魔法が中途半端じゃなくなったら、わたしはイーファといても大丈夫? そうだ、それしかないよ! できるか分からないけど……召喚魔法をもう一度やってみる! 信じればできる……気がする この光には触らないで、イーファを追いかけよう…… もうわたしはイーファのそばを離れないよ 地下室から抜け出すのを手伝ったけど、リーシャが魔法を使えるって疑われてしまった…… ボクはまた余計なことをして、リーシャを傷付けてしまったみたいだ…… ごめんね、リーシャ…… もう嫌だ…… どうしてわたしは魔女の子に生まれてしまったの…… どうして魔法が使えたの……どうして精霊を感じれたの…… 全部知りたくなかった、全部いらない…… リーシャ…… ……キミが全てを忘れてしまえば、全部なかったことにしてしまえばキミを守れるのかな…… あの絵本みたいに魔法を失くすだけじゃなくて……記憶も無くしてしまえば…… ボクはね、キミの母親が描き直した絵本が好きだったんだ 魔法で誰かを救うことを諦めなかった魔女……あの絵本の続きを知りたかったな でもリーシャは全てを失くしてしまった方が幸せになれるのかもしれないね 家族のことも、魔法のことも、ボクのことも……思い出さないように 魔法を知らない、魔女を知らない村の子供として、幸せに暮らせたらいいな…… ごめんねリーシャ、ボクはこの方法でしかキミを守れないみたいだ キミの記憶を、ボクは隠すよ リーシャ イーファはそれでわたしの記憶を…… laoise_turn_left あ、イーファ! perspective_theater_scene09_after_action01 イーファ ボクのことは思い出さないで欲しかったな…… イーファ、ごめんなさい わたし、いっぱいイーファを傷付けてしまった…… 気にする必要はないよ ボクは使い魔だからね…… ううん、イーファはわたしの友達だよ! ボクは間違えてしまったんだ、ダメな使い魔だっだよ そんなことないよ…… リーシャが傷付いてく姿を見ていながら守ることができなかった そのうえ、魔女であること、魔法を使えることを忘れてしまうのがリーシャのためだと思ってしまったんだ 魔女でなければ、魔法が使えなければ……ボクのことを覚えていなければ、リーシャは幸せになれると思ったんだ だから、ボクはキミの魔法と、魔女に関する記憶を隠してしまった わたしのためにしてくれてたんだね。 隠された記憶は、つらいものもたくさんあったけど…… でも今は、思い出せてよかったって思ってるよ! リーシャは素敵な魔女と出会って、記憶を取り戻す中で、魔法を使えることが幸せだと感じ始めてるんだよね うん、わたしは魔法を使いたい。お母さんからもらったこの魔法は忘れたくない イーファのことも、もう二度と忘れないよ! これからも一緒に居てほしいよ それはできないんだ どうして わたしは記憶を取り戻して、アイリーンの家で魔女としてこれから暮らしていこうと思うの イーファともまた一緒に暮らせるよ 「夢を紡ぐ人」がさっき言ってたことを覚えている? ボクは中途半端にキミに召喚された使い魔なんだ あっ、わたしがイーファにマナを渡し続けているって…… そう、キミの体調不良の原因は、ボクだったんだ それに今まで気づくことができなくて、本当にごめん…… このままボクがいたら、キミの命が危ないんだ 契約を解除してボクたちは離れた方がいいんだよ ねぇ、わたしとイーファがお話できるようになったのは、契約をした時からだよね? 契約の解除をしたら、わたしはイーファとお話できなくなっちゃう? ……そうだね それは嫌だよ でもどうしようもないんだよ だから、ボクのことを思い出さないでもらいたかったんだ…… イーファ…… perspective_theater_scene09_after_action02 これが最後のお願いだよ、この光に触れたら夢から覚めるから 今度はボクのこと以外は覚えてられるようにするよ ボクに関する記憶は、キミの中の奥深くに、絶対に思い出さないように隠すから キミがボクを思い出さなければ、キミに負担をかけることなく契約を解消できる方法があるんだ 次はちゃんと上手くやるから、ボクのお願いを聞いて…… なんでそんなこと言うの…… わたしは絶対にイーファを忘れたくないよ イーファと話せなくなるなんて嫌だよ これしかキミを守る方法はないんだよ この先、キミを守り続けることができなくてごめん read_picture_book_action01 とある森の小さな小屋に、ひとりの魔女が暮らしていました。 魔女は魔法を使って空を飛んだり、火を出したり、水を操ったり、風を吹かせたりできました。 read_picture_book_action02 近くの村の人々は、そんな魔女の不思議な力を怖がって、魔女が住む森には近づかないようにしていました。 read_picture_book_action03 でも魔女は、ひとりぼっちで過ごす時間がさみしくなり、友だちを作りたいと思って村へ行くことにしました。 read_picture_book_action04 魔女が空から村へ降り立った時、村人たちはびっくりして、「魔女だ!家に隠れよう!」と言って、家の中に急いで隠れてしまいました。 read_picture_book_action05 魔女は「わたしの魔法は誰かを傷つけたりしない。わたしを信じて!」と言いましたが、村人たちは誰も魔女の言葉を信じてはくれませんでした。 read_picture_book_action06 その村人たちの反応に魔女は悲しくなって傷つき、空を飛ぶ力が不安定になりながらも森へと帰って行きました read_picture_book_action07 森へ帰る途中、魔女は崖から足を滑らせて木にぶら下がっている子供を見つけました read_picture_book_action08 魔女は子供を抱きかかえましたが、二人で空を飛ぶには弱った魔力では不十分でした。 read_picture_book_action09 それでも魔女は子供を見捨てることはしません。 「私を信じて!」と魔女は子供に言いました。 リーシャ 9個の数字……? きっと、この木のかけらを入れていくんだよね どんな順番なんだろ…… うーん、ここに来てから、1から9の数字が描いてあるものってあったかな…… わたしはイーファの本当の気持ちを知りたい きっとこれが最後だから、ちゃんと考えてこの扉を開けるよ リーシャ イーファ……今助けに行くよ……